からだ/健康

北浦和のスポーツ整体。梨状筋症候群。

梨状筋の ”梨” は ”ラ・フランス”、すなわち西洋梨のこと。名前の由来は、形が似ているというだけ。お尻の深部にある筋肉で、股関節を外旋する(膝を外側に向けるように大腿骨を外へ回旋する)はたらきを持っています。

梨状筋症候群は、仙骨から太ももの骨(大腿骨)の大転子というところに付着する梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫して神経に沿った痛みや痺れが出ることを指します。

坐骨神経は梨状筋の下を通っていて、何らかの原因で梨状筋の緊張感が高まり神経を圧迫してしまいます。緊張が高まる要因としては、デスクワークや運転で長時間座ることや中腰の姿勢を続けることが挙げられます。

梨状筋症候群の本当の原因は座り方にあります。座り方ひとつで梨状筋の緊張を高めます。

梨状筋に直接アプローチして緊張をやわらげることも大事ですが、それ以上にアプローチしなければいけない筋肉が他にあります。それは ”大臀筋” です。大臀筋はお尻の一番表層にある筋肉ですが、大臀筋の緊張が深部の筋肉に圧を加え、筋肉、筋膜の動きを少なくした結果、梨状筋が坐骨神経を圧迫して症状が出ていると考えられます。

そして、この大臀筋の緊張を強くする原因こそが日常的な座り方です。皆さんは日頃、自宅や会社でどんな座り方をしているでしょうか。背中や腰を丸めて背もたれにもたれかかるように座っていませんか。また、あぐらや正座を崩した横ずわりをしていませんか。

”座る” という動作は大臀筋に直接荷重がかかり大きな負担がかかりますが、背中や腰を丸めた座り方をすることで、大臀筋の椅子上の接地範囲が広がることで緊張感が高まりやすくなります。

また、そのときの骨盤と股関節の動きを見てみると、骨盤は後傾し、股関節は外旋して、この時、大臀筋は筋収縮を起こしています。このような筋活動が起きていると同時に座面が広く荷重が大きくかかることで大臀筋の筋緊張が高くなった結果、梨状筋症候群になりやすくなります。

筋肉の緊張感を取るために、ただその筋肉をマッサージしたりすればいいということではありません。筋肉の緊張感を取るためにあるルールがあるのです。それは筋肉を ”縮める” こと。アプローチしたい筋肉が一番縮んでいる体勢をとった上で刺激を与えます。

筋肉の周りには間質液が満たされていて、この間質液から筋肉は栄養素となる酸素やタンパク質などを受け取っています。しかし、日常生活や仕事の姿勢、体の使い方によって常に筋活動を起こさないといけない状態が続くと間質液は少なくなり内圧が高くなります。

これが痛みを感じたり、筋肉の緊張が強くなった状態です。間質液を再び満たすことで内圧は下がり、痛みや筋緊張も改善します。この間質液を満たすために筋肉を縮める必要があります。縮めることで組織間に隙間ができるので、この隙間に間質液が満たされることで内圧が下がり、痛みや筋緊張も改善します。

筋肉は脱力した状態で、縮ませておくだけでも効果はありますが、あるポイントに皮膚を動かすように刺激を送ることで間質液が満たされやすくなります。表面を皮膚を動かして刺激を与えることで筋肉の緊張は和らいでいきます。

このような体の性質を利用してアプローチすることで、なかなか改善しなかった梨状筋症候群に対応することができます。

北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP