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北浦和のスポーツ整体。脂肪の新しい役割(3)

「脂肪」 という言葉を聞いて何を連想するでしょうか。たとえば、Googleで、「脂肪」 という言葉をキーワードで画像検索をかけると、「体脂肪」 や 「肥満」 を連想させる画像が上位に出てきます。

このように多くの人々にとって、「脂肪」 は悪者として捉えられていることが多いです。確かに、脂肪は過剰に体内に蓄積すれば、肥満症となり健康を害します。しかし、脂肪は元来、生体にとって重要な組織です。脂肪の新しい役割も先端科学で次々と明らかにされています。

・ベージュ脂肪細胞(エネルギー消費型の性質を獲得した白色脂肪細胞)

近年、「白色脂肪ではあるが、エネルギー利用型の性格を持つ第3の脂肪」が注目を集めています。その脂肪細胞は、「白色」脂肪と「褐色」脂肪細胞の中間の性質を持つことから「ベージュ脂肪細胞(ブライト脂肪細胞と呼ばれることもある)」と呼ばれます。

白色脂肪細胞は、元来、ミトコンドリアの含有量やUCP1の発現レベルが極めて低いですが、様々な生体内外の環境変化に応答して、ミトコンドリアの増加やUCP1の発現誘導が生じます。白色脂肪のベージュ化は、褐色脂肪と同様、エネルギー消費量を増大させることができます。

したがって、肥満や肥満関連疾患の新しい治療法・予防法の候補として、白色脂肪のベージュ化も注目されています。

・白色脂肪のベージュ化が生じる分子メカニズム

白色脂肪細胞は、脂肪組織の中にある間葉系幹細胞から分化した脂肪前駆細胞がさらに白色脂肪細胞に分化します。ベージュ細脂肪胞は、脂肪の前駆細胞から、白色脂肪ではなくベージュ脂肪細胞に分化することで得られます。この結果として、白色脂肪組織の中のベージュ脂肪細胞の割合が増えることになります。

このように、白色脂肪のベージュ化は、脂肪の前駆細胞の段階での制御が重要であることがわかります。

・運動・トレーニングによる白色脂肪のベージュ化

運動・トレーニングの効果は、全身に波及することはよく知られています。例えば、脂肪であれば、運動によりエネルギー消費量が増大すれば、脂肪のサイズは低下することになります。このようなマクロな変化だけではなく、細胞・分子レベルのミクロの視点からも脂肪の性質の変化が検討されています。

運動・トレーニングによって骨格筋からマイオカインと総称されるホルモンのような物質が血液循環中に放出されます。これらのマイオカインが、皮下脂肪組織に運搬され、直接的あるいは間接的に白色脂肪細胞や脂肪前駆細胞に作用することで、ベージュ脂肪細胞が得られます。

運動・トレーニングによる脂肪のベージュ化は、少なからず生体の代謝や健康に影響を与えていることは確かです。運動・トレーニングによって「脂肪を鍛えることができる」ということは「トレーニングによる脂肪の適応が健康の保持・増進に重要」であることを示しているのです。

運動・スポーツに関わる人の多くは、骨格筋の量や機能に強い関心があるかもしれません。しかし、トレーニングによる骨格筋以外の適応の重要性にも関心を持つことも必要だと考えています。

北浦和のスポーツ整体では、根本的な原因を探り機能分解することによって筋肉や骨格の動き方の調整を行ないます。

北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。

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