”肩関節石灰沈着症”は、肩の関節にカルシウムが溜まり炎症が生じることによって起こる病気です。夜に突然激しい肩関節の痛みで始まることが多く、痛みで眠れず、関節を動かすこともできなる人が多いです。この病気は40~50歳代の女性に多い傾向があります。
私たちの体は、骨に必要なカルシウム量を維持するために、腸からの吸収と尿からの排泄でバランスをとっています。
しかし尿から排泄しきれなかったカルシウムは、年齢とともに体の中(血管内膜や関節内の腱、靭帯)に蓄積してしまう傾向にあります。
ただ蓄積してしまった状態だけでは何も起きませんが、ごく些細なことをきっかけに異物反応(体にとって邪魔なものを除去しようとする反応)が発生すると、自己防衛機能でカルシウムを一挙に攻撃し、関節内では炎症による激痛が発生してしまうのです。
自己防衛力は若いほど強いため、炎症が激しい(=激痛)けれど、その分、鎮静化するまでの期間が短い傾向にあります。反対に高齢になると防衛力が弱いため、炎症は激しくないけれど、鎮静化までに時間がかかります。
特に思い当たる節がない、急激な痛みを伴う関節痛の原因として、血液中のカルシウムが身体の各関節に沈着し炎症を起こす”石灰沈着性腱炎(ハイドロキシアパタイト)”による痛みも多くあるようです。
いわゆる”四十肩、五十肩”と呼ばれる症状の代表的な発生部位は肩関節ですが、実は同様の症状が股関節、次いで、膝や肘、足や手指にも発生します。手関節や手指に起こった場合、多くは使いすぎによる痛みとして扱ってしまいがちですが、特にケガをした覚えがないのに急に痛み出したり、腫れたりした場合には”石灰沈着性腱炎”を疑ってみたほうがいいかもしれません。
この”石灰沈着性腱炎”の痛みを引き起こすリン酸カルシウムの石灰化は、今のところ明確な原因がわかっていません。ただ、元来カルシウム不足である日本人に多く、その中でも女性、特に閉経後に多く発生することから、骨代謝のバランスや女性ホルモンが関係しているのではないかと考えられています。
北浦和のスポーツ整体では、根本的な原因を探り機能分解することによって筋肉や骨格の動き方の調整を行ないます。
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