トレイルランレースなどのアウトドアスポーツイベントでの安全管理を考えるときに非常に大きな課題となるのが、ロスト(道迷い)や遭難です。
今回は、遭難時の捜索システムである ”ココヘリ”について紹介していきます。
ココヘリは救護の必需品というよりは選手にトラブルがあった際の救助の必需品と言えます。
ココヘリに入会すると会員証として発信機が貸与されます。ロストによる遭難時など現在地がわからなくなった場合に発信機を捜索することが可能になります。専用の電波を使用していて、最長16kmの距離から捜索することが可能です。受信機を持ちながら捜索に行き、近づきながら居場所を特定していくことができます。
ココヘリが充電された状態であれば本人の意識がなくても場所を特定することができます。遭難して遺体も見つからず失踪扱いとなることは残された家族には非常に大きな負担となります。このようなケースを少なくするためにも大いに活用されています。
警察や消防など救助に関わるヘリにも受信機が導入されているケースも増えてきています。遭難場所を特定できない場合に、ヘリからの目視では傷病者を見つけることは困難になります。本人が目立つ場所に移動できていれば見つかりやすいと思いますが、樹木が茂っている箇所ではもちろん見つかりません。
ココヘリがあれば、近くなれば受信機が反応するので場所を特定することが非常に容易になります。アウトドアウェアは自然の中にはない派手な配色が多いですが、これは遭難時に発見が早くなるという目的もあります。
2014年の長野県御嶽山の噴火で救助された方のレポートでは、ケガの状況が悪く歩くことができない状態でヘリを待っていた時、火山灰を全身に被っていたためかヘリが近づいてくる音はするが、なかなか発見されなかったというコメントが残っていたそうです。
人命救助においては一般的に72時間の壁があると言われます。救助されるまでに72時間を越えると生存率が下がることを意味しています。もしものときに少しでも早く発見されるためにはココヘリは非常に効果があります。
トレイルランニングレースなど山岳エリアで実施するレースではココヘリが参加条件に含まれるレースが増えてきています。
登山道がはっきりしない里山でのトレイルランニングレースにて、複数名で進んでいた先頭の選手がコースを間違え、後続の選手は疑いなくついて行った。複数名で行動していると間違いとは思わずに進んでしまい、自分たちの居場所がわからなくなることはままあります。
この場合、遭難したエリアはおよそ特定できるため、陸上にてココヘリ受信機での反応を頼りにした捜索は非常に役に立ちます。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。
コメント