疲労骨折とは骨に骨に疲労が蓄積されることが原因で起こる骨折です。同じ動作を繰り返し行ったり、体の一部に軽い衝撃が継続的にかかることで、ひびが入ったりひどい場合には完全な骨折につながることもあります。
アスリートに多い原因として、短期間に集中的なトレーニングを行なったときに生じることが多く、最初は運動時のみの疼痛が見られ、進行していくと安静時にも疼痛が発生します。
骨自体がもろくなると、負荷や疲労に耐えられなくなってしまうことが原因の一つとされています。他にも、スポーツやトレーニングでの運動強度の急激な変化、日常生活で体の同じ部位に集中的に負荷をかけている、栄養不足、女性特有の疾患、ホルモンバランスの乱れなどの原因が考えられます。
高強度のスポーツやトレーニングでの疲労骨折…速いスピードやジャンプ、切り返しなど、同じ部位に大きな負担がかかる種目に多く、筋力・技術・柔軟性の不足があるとさらに骨への負担が増大します。また、オーバートレーニングによる疲労蓄積も原因の一つと考えられているので無理をしすぎないことが大切です。
栄養不足からくる疲労骨折…タンパク質に含まれるコラーゲンはカルシウム・リン・マグネシウムなどのミネラルが組み合わされて骨の強度・弾力・耐性を作り出しているので、不足すると骨自体がもろくなり、骨折のリスクが高まります。また、加工食品や保存料に含まれるリンは過剰摂取するとカルシウムの吸収を抑制するので取りすぎには注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れによる疲労骨折…女性ホルモンの一つであるエストロゲンは骨吸収(古い骨を壊す)を抑制するはたらきをしていますが、無月経・生理不順などの月経異常、婦人科疾患などでホルモンバランスが崩れるとエストロゲンのはたらきが弱くなり、骨形成より骨吸収のはたらきが上回るため骨密度の低下から骨がもろくなってしまいます。
疲労骨折を起こしやすい部位…疲労骨折は下半身の骨に発症することが多く、中でも脛骨(すね)・中足骨(足の甲)に起こりやすいです。骨がもろくなっている段階で痛みを感じる場合もあれば、完全に骨折に至ってから初めて気づく場合もあります。
脛骨部分では、すねの骨に圧力がかかり続けることで発症しやすくなります。疾走型では、長距離を走ることが多い選手に多く発症します。脛骨の上部1/3もしくは下部1/3付近に痛みが出てくるのが特徴で、2~3カ月のリハビリ(保存療法)で完治するとされています。跳躍型では、ジャンプを反復するスポーツ(バレーボール・バスケットボールなど)において多く発症します。脛骨の中央前方部に痛みが出てくるのが特徴で、再発のリスクが多く早期復帰のために手術療法が選択される場合があります。
中足骨の疲労骨折は、サッカーやラグビー、バスケットボールなど素早い動きを要求される競技の選手に多く見られる箇所です。中でも足の小指側に起こる第5中足骨疲労骨折は ”ジョーンズ骨折” と呼ばれ、繰り返し発症しやすく、競技パフォーマンスに長期間影響を及ぼしやすいので早期復帰・再発防止のために手術療法が選択されることもあります。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、受傷後スポーツ復帰を目指している方にも、適切な施術、ボディケアを行なっていきます。
コメント