靭帯は骨と骨をつなぐ役割と、さらに関節を形成する、という役割を持っています。骨同士だけで関節をつくることはできません。靭帯があることで関節が形成され、関節を補強することができるのです。
もう1つ、靭帯には関節を求心位(関節の骨がしっかり収まった状態)に保つ、適切な位置にするという役割もあります。人によって、関節が緩い人、ずれている人もいて、それは靭帯の役割が損なわれているために求心位に持っていくことができないということになります。
靭帯には、関節の外側にあるものと、関節内にあるものがあります。
関節内の靭帯は、関節の安定性の役割を担っていると考えられます。関節内にある靭帯は身体の中にそれほどたくさんあるわけではありません。例えば膝関節には有名な関節内靭帯が2つあって、前十字靭帯(ACL)と後十字靭帯(PCL)と呼ばれています。
膝関節には、ほかの関節と比較して骨性の安定性がないため、何か補強する構造が必要なのです。膝関節にはかなり体重がかかってくることも、関節内靭帯が存在する理由になります。
ほかにも、身体の中には股関節の内部に大腿骨頭靭帯というものがあります。この靭帯には閉鎖動脈の寛骨臼枝が通っているので、どちらかというと骨栄養の役割を担っています。関節の安定性や保護作用はないと考えられます。
肩関節については、肩甲骨上腕関節内には靭帯はありません。この部位の特徴としては関節包と靭帯が合体しているような関節包性靭帯があります。さらに腱板筋が付着していて、安定性を確保しています。肩は自由度が高い関節で、骨性の安定性が少ない関節ですが、関節内に靭帯はないのかなと思います。
それぞれの関節の形や荷重のかかり方などにより、そこでの靭帯の機能もそれぞれです。肩関節にしても、肘関節にしても、靭帯だけが単独であるわけではありません。
骨の形状、つまり関節が深かったり浅かったりしますが、それに応じて可動性が大きいところと小さいところがあり、靭帯もこれに合わせて配置されているようなイメージです。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、体の構造や機能に関する説明や効果的な運動などもお教えしながら、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。
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