運動の数時間から数日後に出てくる筋肉の損傷による痛みは、”運動誘発性筋損傷(EIMD)”と呼ばれていて、一般に”筋肉痛”と呼ばれています。
今回は、EIMDの回復を早める栄養補助食品についてお話しします。EIMDの回復を早めるために提案されている栄養補助食品は数多くありますが、アスリートが使用する一般的な栄養補助食品となるポリフェノール、β-アラニン、クレアチンについて、お話しします。
《ポリフェノール》
ポリフェノールは、食事に含まれる抗酸化物質であり、果物、お茶、コーヒーなど、多くの植物性食品や飲料に含まれています。EIMDが生じた中でも特に急性期でのポリフェノール摂取が、運動後の筋力低下を減衰させることが実証されています。
またポリフェノールの摂取は、持久性運動と比較して高強度のレジスタンス運動後の回復過程に影響を与えることがわかっています。
《β-アラニン》
β-アラニンは、骨格筋などでヒスチジンと結合し、カルノシンを形成します。カルノシンは、非常に効果的な細胞内pHバッファーであり、断続的な無酸素運動に対して高い抵抗性を獲得できることが報告されています。加えて、細胞内バッファーとしての役割以外にも、抗酸化物質として作用することがわかっています。
カルノシンは、活性酸素を消去し、スーパーオキシドアニオンやフリーラジカルと直接反応することが実証されています。カルノシンの生理的活性は、筋の固有能力の域を超えていることから、摂取によって体内のカルノシン濃度を上昇させた結果、EIMDからの回復を促進する可能性が示されています。
《クレアチン》
クレアチンは、アミノ酸のグリシン、アルギニン、メチオニンから合成される窒素系有機化合物です。肉や魚に多く含まれており、たとえば非加熱の赤身肉100gには約525mg含まれています。
クレアチンの約98%は骨格筋内で遊離型(40%)またはリン酸化型(60%)にて貯蔵されており、トレーニング前に行なうクレアチンの摂取が筋力やパワーの向上に有効であることが明らかになっています。
クレアチンを摂取することによるエルゴジェニック効果に加えて、クレアチンの摂取は運動からの回復を促進することもわかっています。クレアチンは持久性運動後のグリコーゲン合成を増強する可能性が示されています。
クレアチンは、慢性的な損傷の回復を高めるというよりも、むしろ運動直後の急性期の炎症反応に効果があることを示唆しており、その摂取が運動後の回復を促進することを裏付けています。現段階では、身体への影響を対局的に見た場合、クレアチンは最良の選択の1つであると言えます。
北浦和のスポーツ整体では、EIMDと上手に向き合うための1つの手段として、サプリメントの有効的かつ効果的な使用が必要と考えています。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。
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