高血圧のを予防する観点から、運動習慣は高血圧の発症と関係することがわかっています。日常の身体活動と血圧を検討した研究(35~60才の男性)では、1日の歩行時間が10分以下の人は、20分以上の人と比較すると1.4倍高血圧症になりやすいことが明らかになっています。
また、ランニング距離と血圧についての研究では、ランニング距離が長いほど高血圧の発症リスクが軽減されるという報告があります。
運動習慣と血圧については数多くの研究がされていて、ウォーキングなどの有酸素運動は降圧効果があると考えていいでしょう。
さらに、高血圧になった人に対しても、治療として運動療法が用いられており、運動習慣は高血圧を改善させる効果があると言えます。したがって、運動は高血圧の予防と治療に役立つと考えられます。
また、柔軟性と血圧が関連していることがわかってきています。高齢者で柔軟性が高い人ほど、血圧が低いという報告があります。身体の柔軟性を高めるストレッチングも高血圧の予防・改善の効果をもつ可能性があると考えられています。
また動脈硬化度についても、中高齢者では柔軟性が高いほど動脈硬化度が低いという結果があります。
高血圧の予防・改善のための運動としては、ウォーキングや軽いジョギング、水中運動、自転車ほかレクリエーションスポーツなどの有酸素運動が好ましいです。
運動時間や頻度は、できるだけ毎日、30分以上を目標とすることが重要です。たとえば10分の運動でも、合計して30分以上であれば効果的であるということもわかっているので、細切れでも運動することが大事です。
運動強度については、低強度から中等強度では血圧上昇がわずかですが、高強度の運動では血圧上昇が顕著であるため、「ややきつい」と感じる程度の中等強度の運動(心拍数が100~120拍/分、最大酸素摂取量の約50%)がよいでしょう。
また、運動習慣のない方が急に運動を始めると、身体に与える負荷が非常に大きいので、まずは生活の中で掃除をしたり買い物をしたり、子供と遊ぶなど、身体活動を増やすことから始めるとよいと思います。あとはそれぞれのライフスタイルに合わせて運動を取り入れていくとよいです。
最初は合計15分の運動をやってみるとか、運動を朝と夕方に分けてやってみるとか、無理をしないことが大切です。
また、バスを使っている人は、1つ手前のバス停で降りて歩くとか、コンビニにお弁当を買いに行くときに一番近いお店ではなく少し離れたところで買う、あるいは車で買い物をするときに出入り口から遠いところに駐車することで少しでも歩く距離を稼ぐ、できるだけ階段を使うなど、生活の中に運動を含めた身体活動を増やすことを取り入れていくとよいでしょう。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。
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