首の老化は、20代から始まっています。首の筋肉が衰えて頭を支える力が弱くなり、様々なトラブルを引き起こします。しつこい肩こりや背中の痛み、頭痛、手足のしびれ、脱力感や集中力の低下など、原因が首にあるトラブルはたくさんあります。
首の不調は、初期は首自体に痛みなどの症状が出ることが少なく、重症化するにつれて自覚症状が変化します。初期症状の肩こりを放置すると、頭痛やめまいを引き起こします。さらに放置すると、しびれや手に力が入りにくいなどの症状が出てきます。放っておくと、指や腕、足などに麻痺が起こり、最悪の場合は四肢痙性麻痺に至ることもあります。
首のトラブル増加の背景にあるのは、パソコン、特にノートパソコンとスマホの普及です。ノートパソコンやスマホを使うと、どうしても視線が下がりうつむいた姿勢になります。ヒトは下を向くと、前を向いているときに比べて首には5倍の力がかかってきます。頭の重さが10キロとして、50キロもの負荷がかかることになります。
最近特に深刻な問題が、首のヘルニアになる人が増えてきていることです。以前は、椎間板ヘルニアと言えばほとんどが腰だったのですが、20年ほど前から逆転し、今では9割程度が首なのです。
首の骨は、頚椎と呼ばれる7つの骨からできていて、頚椎と頚椎の間には、クッションの役割をしている椎間板という軟骨があります。さらに頚椎の後ろにも、椎間関節という軟骨があります。下を向いたときの負荷がこの軟骨にかかり続けると、すり減って変形してしまいます。変形した軟骨が神経に当たって痛みやしびれを起こすのが椎間板ヘルニアです。
自分では気づいていない人が多いのですが、今の30代~50代で、8~9割の人は首のヘルニアか、ヘルニア予備軍と言われています。
軟骨は一度すり減ると再生しません。骨や筋肉は鍛えることができるし、再生もしますが、椎間板などの軟骨はそうはいきません。
首のヘルニアの症状は突然出ることが多いです。特に朝起きたときに突然出ることがよくあります。ほかは、くしゃみ、スポーツなど、きっかけはいろいろです。痛みやしびれは、首ではなく、首を通る神経がつながっている頭の後ろ、肩甲骨、肩や背中、腕などに、左右偏って出ることが多いです。
首だけが痛い人は、寝違いや捻挫、筋肉痛などで済む可能性が高いと言えます。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、姿勢のアドバイスや効果的な運動などもお教えしながら、ボディケアを行なっていきます。
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