スポーツ選手に起こる腫れや腫脹は、関節内であれ、局所であれ、全身であれ、基本的に体液成分、つまり関節液や血液、漿液と呼ばれる透明の液などの供給に排泄が追いつかなくなり、そのバランスが崩れることで腫れが生じてきます。
急性のケガ、たとえば肉離れをしたとか、捻挫をして靭帯損傷しているといった場合であれば、昔からの対処方法で、RICE処置(Rest 安静、Ice 冷却、Compression 圧迫、Elevation 挙上)があります。
最近ではRICEではなく、POLICE(Protection 保護、Optimal Loading 至適負荷、Ice 冷却、Compression 圧迫、Elevation 挙上)が広まってきています。もしくはアイシングしすぎではないか、といった議論がされてきています。
基本はRICEということで、もちろん大事なのですが、中にはRICEだけをずっとやる続ける人が多く、いつまでもアイシングしたり、いつまでも圧迫し続けていたりする傾向があります。
時期によって分ける場合、大まかに分ければ発症後から2~3週間程度を急性期、3週間から2カ月くらいまでの間を亜急性期と呼び、それ以降を慢性期というふうに分けていきます。急性期の初期を過ぎたらアイシングはそれほど必要ありませんが、その後もアイシングを続けてしまう人は結構いるようです。
肉離れ後には慢性期でも血液ではなく漿液が溜まったりしますが、そういう液が溜まっていると、液=悪い、と考える傾向があります。液貯留を取り去るうえで、一番手っ取り早い方法には吸い取ってしまうというのもありますし、それ以外では圧迫してそれを吸収させればいい、という考えもあります。選択肢としては悪くありませんが、中にはパッドなどを当ててかなり圧迫して、型がつくくらい圧迫し続け、むしろ選手の症状としては悪くなってしまうこともあります。
もちろん液の貯留はないほうがよいのです。ただし、筋損傷が起こると組織の間に水が溜まってきますが、損傷した筋の断端の間が3次元でサンドイッチされてその間に水が溜まって、そこを潰すような形で圧迫すると、修復しようとしている筋組織は本来あるべきでないところへくっついてしまいます。
損傷前はほかの筋と別れていたのに、その近くの筋と変なくっつき方をしてしまい、筋の滑走を阻害することがあります。また、周囲にある神経や血管を圧迫したり、走行経路が捻じ曲げられて、神経痛が出たり、腫れが出たりします。
それを避けるために、急速に液体の溜まる空間を潰すのではなくて、徐々に組織の動きで周囲に自然に流れたり、吸収速度が高まるのを促すのがよいという考えがあります。急速でなくても、長期間無意味に圧迫していると悪影響を及ぼす可能性があります。
北浦和のスポーツ整体では、根本的な原因を探り機能分解することによって筋肉や骨格の動き方の調整を行ないます。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、効果的な施術を行なっていきます。
コメント