ICD-10(国際疾病分類)の診断基準では、通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて適応障害の症状が1カ月以内にあり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない、とされています。
ストレスが慢性的に存在する場合は症状も慢性に経過します。診察では、本人の症状の出現に対してストレス因となる出来事があったのか、いつごろから症状は出現しているのか、これらに強い相関はあるのか、苦悩の程度はどの程度のものなのか、などを注意深く聴取します。また、ほかの病気が除外される必要があり、統合失調症、うつ病などの気分障害や不安障害などの診断基準を満たす場合はこちらの診断が優先されることになります。
有病率は、ヨーロッパでの報告によると、一般的には人口の1%と言われています。日本での末期がん患者の適応障害有病率の調査では、16.3%と言われています。しかし適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあると言えます。
まず、治療の一つは ”ストレスの除去” になります。これは、環境調整することです。たとえば暴力をふるう恋人から離れるために、ほかの人に助けを求めるなどがこれに当たるでしょう。ストレス因が取り除ける、あるいは回避できるものであればいいのですが、家族のように動かせないもの、離れるのが難しいものもあります。こうなるとストレス因の除去だけではうまくいきませんので、次の方法も必要になります。
またストレスをストレスと感じる人とそうでない人がいるように、ストレス耐性は人それぞれ違ってきます。治療はここにアプローチすることになります。つまり、”ストレス因に対しての本人の適応力を高める” 方法です。
ストレス因に対して本人はどのように受け止めているかを考えていくと、その人の受け止め方にパターンがあることが多くみられます。このパターンに対してアプローチしていくのが認知行動療法と呼ばれるカウンセリングです。また現在抱えている問題と症状自体に焦点を当てて協同的に解決方法を見出していく問題解決療法もあります。
この認知行動療法も問題解決療法も、治療者と治療を受ける人が協同して行っていくものですが、基本的には治療を受ける人自身が主体的に取り組むことが大切です。
ストレスが原因で体の調子が悪くなり、痛みが出たり痺れを発症することもあります。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、いつでもクライアントの健康な生活を第一に考え、気になる症状への対処や根本的改善を目指し、精神面でのアドバイスも行なっていきます。
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