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北浦和のスポーツ整体。手根管症候群。

手のひら側の手首に骨と靭帯でできた手根管という部位があります。この手根管はトンネルになっており、中に9つの腱と正中神経が通っています。何らかの原因により手根管内の正中神経が圧迫されることで痛みや痺れが現れるものを手根管症候群と言います。

ハッキリとした原因は不明ですが、手根管症候群の多くは女性に多く、手根管の隙間が男性に比べて狭いためと言われています。女性の中でも特に妊産婦や更年期の女性に多く、女性ホルモンの乱れによるものとされています。

女性ホルモンの中にエストロゲン(卵胞ホルモン)があり、エストロゲンには炎症を抑える作用があります。妊娠出産期や閉経後はこのエストロゲン(卵胞ホルモン)が低下し、炎症を起こしやすい状態なので、妊産婦や更年期の女性に多いのはそのためと言われています。

ほかにもパソコンのキーボード操作やはさみなど、手を酷使する仕事に就いている人も起こりやすく、同じ動きを繰り返すうちに靭帯や隣り合う腱同士で擦れ合うことで炎症が起きます。

手根管症候群の症状は、正中神経の支配領域である親指、人差し指、中指、薬指の中指側半分の3本半に痛みや痺れ、運動障害を起こします。痛みや痺れは常にあるわけではなく、力を入れたり、夜間に感じることが多いようです。症状が進行すると、母指球の筋力低下や筋委縮が診られ、ペンや箸が持ちにくくなり日常生活に支障が出ることもあります。

手根管症候群の原因は指にあります。手根管の中を通る腱は指を動かす筋肉です。この腱は前腕に筋肉が付着しており、途中腱となって手根管の中を通り、指の骨に付着して指を動かしています。

この筋肉の動きを改善しないと障害は改善しません。つまり指の動きを改善する必要があると北浦和のスポーツ整体では考えています。

一般的に指とは手のひらから先の細い部分を ”指” と言いますが、解剖学的には指は手のひらも含みます。骨を見ると手首に手根骨があり、その先に中手骨があり、指骨があります。中手骨は手のひらにあり、指骨は一般的に言う指の部分です。解剖学的には指は中手骨から先のことを指します。

指の関節が固いと指を動かすために必要以上の筋収縮を起こさなければなりません。これが筋肉の負担となり、筋緊張が高まることで炎症を起こすので手根管症候群の根本原因である ”指” の動きを改善する必要があります。

指の動きで重要な筋肉は ”背側骨間筋” だと、北浦和の整体では考えています。背側骨間筋は手の甲側の中手骨から隣の指の基節骨に付着します。筋肉のはたらきは、手をパーに広げるように指の関節(MP関節)を伸展させます。手根管症候群のクライアントはこの筋肉の緊張が強い人がとても多いです。

背側骨間筋の作用と手根管を通る筋肉の作用は拮抗しており、どちらかが収縮すれば反対側のきんにくは弛緩します。しかし、背側骨間筋の緊張が強いとその分、指を曲げる時に強い筋収縮が必要となります。これが腱に炎症を起こす本当の原因です。

そして、この筋肉の緊張をより効果的に和らげるためには条件があります。それは、筋肉を縮めて脱力させること。筋肉には起始、停止と言う始まりと終わりがあって、筋肉は収縮すると停止部が起始部に近づきます。

クライアントに力を抜いてもらった状態で他動的に起始と停止を近づけた状態が最も筋肉が脱力した状態をつくれます。この状態にすることで筋組織の周りの間質液が満たされます。筋肉は間質液から酸素やタンパク質などのエネルギーを受け取り、筋肉本来の動き、はたらきを可能にしています。

しかし、筋緊張が強いと筋肉、皮膚、筋膜と周りの組織は癒着し、間質液の量は低下します。筋肉が縮むことで筋線維や筋肉と筋膜、皮膚の周りに隙間ができます。その状態でアプローチすることで間質液は満たされ、筋緊張を改善していきます。

このように、北浦和のスポーツ整体では本来身体が持つ性質を活用しながら手根管症候群に対応していきます。

北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、本格的にスポーツに取り組むアスリートを対象に、運動機能改善と運動パフォーマンス向上、メンテナンスを目的として行います。それによってスポーツ障害の改善と根本的な予防、速やかな疲労回復、各部位の可動域向上をはかります。

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