今の世の中、パソコンの画面と睨めっこする毎日を過ごしている人は多くいると思います。年齢が高くなってくると、細かい文字に焦点を合わせるのが難しくなったと感じている人も多いはずです。
それに伴って姿勢の悪さも目立ってきたりします。気がつくと頭部を前方に突き出させた姿勢になっていることがあります。キーボードを使用するために前腕を固定した状態で画面上の文字に焦点を合わせようとすると、動かすことのできる部分が限られてきます。
ただテレビや画像を楽しむための姿勢と、安定したタイピングを行なう中での姿勢には差があります。
腕を動かさずに頭部だけを近づけようと、胸椎を大きく後弯させ、胸椎に対して下部頚椎を屈曲させて上部頚椎の伸展・前弯を大きくします。多くの人がこのような姿勢でパソコンと向き合っているだろうことは、想像に難くありません。
鶏が先か卵が先かの議論ではありませんが、姿勢が悪いからそのような動きになってしまうのか、動きを達成するためにその姿勢になってしまうのか、自分自身の身体でもよくわからなくなることがあります。
しかし少なくとも、この姿勢をとる時間が長くなればなるほど身体のこの使い方に適応していく、ということは予測できるのではないでしょうか。
頚部の動きを制御する筋として前斜角筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋などがありますが、この前後の筋の伸長具合のバランス変化を見るだけでも、マルアライメントによってそれぞれの筋が機能不全に陥ってしまうだろうことがわかります。
感覚としてこの位置関係を正常であると誤認するようになれば、パソコンを目の前にしなくても頭部を前方に突き出した姿勢を自然だと感じるようになり、結果として筋の短縮や伸長による柔軟性の低下につながると思います。
座位で過ごす時間と死亡率の相関については、最近の研究報告でも明らかになっていますが、多くの人が座位で過ごすようになったことによるアライメントの悪化とそれによるQOLの低下も、無視できない大きな課題だと思います。
北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、運動機能の改善のために、適切な施術、ボディケアやテーピングを行なっていきます。
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